2015年 08月 10日
相応学舎からのお知らせ 2015年9月 |
「教行信証講義」 本多 弘之 先生
2015年 9月14日(月)午後4時~6時
10/20(火)、11/19(木)、12/5(土)は相応学舎報恩講
この回向門が、五念門の自利利他の行を円満して回向という形で衆生にはたらく、と。回向成就ということが、衆生の救いになるんだという。そういう考え方ですね。助からない衆生に本願を聞くことによって本願が回向成就してくるということは、我われの課題が我われで解決したり、悲しみがなくなったり、そういうわけじゃない。けれども、この矛盾だらけの命を生きている愚かな身に、有限の身に、無限がはたらいてくるという事実に触れるという。触れることのできないものに接点が与えられる、それが名号。名号に触れるということにおいて名号が説こうとしている無限なる大悲の世界と触れる。有限の解決が成り立つわけではない。人間は有限の解決を求めて止まないし、何とか有限の中で有限の解決を作ろうとしてもがいているわけだけど、大悲の願心が呼びかけるのは、有限の解決を衆生に与えるんじゃなくて、解決のない凡夫に無限大悲に触れてもらうと。
【文責・平野喜之】
今月は314頁の3行目、『註論』に曰わく、からです。
〒603-8151 京都市北区小山下総町28-7
学仏道場 相応学舎
2015年 9月14日(月)午後4時~6時
10/20(火)、11/19(木)、12/5(土)は相応学舎報恩講
この回向門が、五念門の自利利他の行を円満して回向という形で衆生にはたらく、と。回向成就ということが、衆生の救いになるんだという。そういう考え方ですね。助からない衆生に本願を聞くことによって本願が回向成就してくるということは、我われの課題が我われで解決したり、悲しみがなくなったり、そういうわけじゃない。けれども、この矛盾だらけの命を生きている愚かな身に、有限の身に、無限がはたらいてくるという事実に触れるという。触れることのできないものに接点が与えられる、それが名号。名号に触れるということにおいて名号が説こうとしている無限なる大悲の世界と触れる。有限の解決が成り立つわけではない。人間は有限の解決を求めて止まないし、何とか有限の中で有限の解決を作ろうとしてもがいているわけだけど、大悲の願心が呼びかけるのは、有限の解決を衆生に与えるんじゃなくて、解決のない凡夫に無限大悲に触れてもらうと。
【文責・平野喜之】
今月は314頁の3行目、『註論』に曰わく、からです。
〒603-8151 京都市北区小山下総町28-7
学仏道場 相応学舎
by k_gachapin
| 2015-08-10 00:00
| 相応学舎