相応学舎からのお知らせ 2019年5月 |
「教行信証講義」 本多 弘之 先生 2019年 5月14日(火)午後4時~6時 6/11(火)、7/9(火) |
★また報の浄土に生ずる者は極めて少なし、化の浄土の中に生ずる者は少なからず。(330頁)
化の浄土に生まれるということは、無量寿経の言葉によるなら、その場所は安穏であって人間が怠惰に慣れて、500年間そこに居続けられるような、ある意味で楽しい苦悩のない場所。だけどもそこには三宝がないと。仏・法・僧がいないという。本当に求めるものが見失われるという、そういう問題がある場所だと。浦島太郎が行った竜宮城の世界みたいなものですね。そういう世界を人間は求めて止まない。如来の本願が呼びかける場所は、人間は疑いがらみでしかいただけない。なんかそういう矛盾があるわけですよね。しかしそういう世界に生れたら、本当はそこからもう一回、転じて三宝を求めて出遇うべき仏を求めて歩まないといけないんだけれど、完全にそこに埋没してしまうと。
なかなか面倒な問題ですよね。 【文責・平野喜之】
今月は331頁3行目「問う。」からです。
〒603-8151 京都市北区小山下総町28-7
学仏道場 相応学舎 ℡&Fax 075-432-0573